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2009年11月21日 (土)

学校支援事業、フォーラムご報告

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11月21日(土)、千葉大学西千葉キャンパスの教室で、学校支援事業の中間報告をかねたフォーラムを開催しました

連休初日とあってか、参加者は思ったより少なかったのが残念でした。参加された方々は、中間報告も佐藤暁さんの講演もとても熱心に聴いてくださいました。

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中間報告では、ちばMDエコネットが千葉県とNPOとの協働事業を始めるまでの歩みをお話しました。
また、ノーマライゼーション学校支援事業は県との協働のおかげで、学校に出向くケースワークが円滑に進んでいることを話し、取り組んできた事例を報告しました。


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佐藤さんの講演は、50枚余の写真データを見ながらの講義でした
写真は小学校通常学級の授業風景から始まりました。
グループ学習をしている子どもたち、その中で国語の課題に取り組めずに困っているMさんのことを、同じグループの子どもたちが気にしているようす、間に入った教師がさりげないひとことでMさんと子どもたちをつないでいるようすが、映し出されました。

「個別支援」というより、「周りの子どもたちとどうつなぐか」ということです。佐藤さんは「個別支援」だけでは困っている子を救えない、「授業づくり」との両輪で考えて行きましょうと話しました。
「個別支援の先生がその子にだけ関わることで、他の子との関係が切れてしまうという、大変悲しいことが起こってくる」というお話は、私たちもこれまでに何度も聞いていることでした。Mさんだけの支援ではなく、Mさんと周りの子どもたちをつなぐために支援の先生が入ることが大切だとわかりました
「授業づくり」は、「誰にでもわかりやすい授業」と、子ども同士の「学びあいの学習」の視点が大切であると言われました。

次に映し出された写真は、発表のとき言葉が途中で途切れてしまったA君に、先生が「つづき、助けてくれる人」と声をかける場面でした。
Bさんがすぐに手をあげて、A君がとぎれたところの続きを言ってくれたので、A君がその先を発言することができました。A君はBさんの助けで気づくことがあり、一方Bさんも、A君を助けることで新たに気づくことがありました。
このように、自分自身の課題をつかむには仲間の力が必要であり、お互いに学びあうことを授業の中で練習するとよいというお話は、考えてみれば当たり前とも思われることです。
また、「学びあい」は「聴きあい」でありむしろ受動性が基礎になること、相手の話を聴くことが成長の基礎になるというお話に、はっとさせられました

「学びあいの授業やわかりやすい授業を実践しましょう。教職員がお互いの授業を見て学びあいましょう。そうすれば授業は確実に変わり、子どもは幸せになります」と佐藤さんは言われました。
「子どもたちの幸せを」と何度も言われた言葉が、心に響いてきました。

こうした授業づくりをしていくうちに、いつの日か「特別支援」から「特別」という言葉もとれていく時が来るでしょう、と佐藤さんは言われました。それは、仲間とのつながりと必要な支援がどの子にも当たり前にある学校であり、子どもたちが幸せになる学校です。

佐藤さんの静かなお話の中から、そのイメージが力強く浮かび上がってくるように思われました。参加した一人のお母さんが「今まで何度も研修に参加しましたが、一番わかりやすいお話でした。たくさんの先生方に聞いていただきたかった」と話していました。


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アンケートより(抜粋)

・「ノーマライゼーション学校支援事業」さんの活動状況を初めて知ることができました。今までは勤め先の学校でのチラシでしか名前を見たことがなかった存在が、すごく身近になり、参加して本当に良かったと思いました。佐藤暁さんの講演では、「気づき」が本当に多く、私自身の視点(新しいネタ)をたくさん質問する時間を設けてもらえて、自身の現状も重ね合わせることができ、少しずつ、実践していくことが出来そうです。質問させていただきありがとうございました。本を買わせていただきます。

・県の信頼性とNPOの当事者性が活かされている話を伺い、行政との協働の意義が分かりました。特に学校現場に入り込んでいくときに、県の信頼性が活きてくるという話はなるほどと思いました。今後これがなくなっても、NPOの当事者性と信頼性がしっかり認められることを願っています。学校現場側の問題ですが…。これからもがんばってください。佐藤先生の話を聞きたいとずっと思っていたので、今日参加できて本当に嬉しかったです。想像していた以上に、感銘を受けました。佐藤先生の考え方が広まっていくことを願ってやみません。これまで多くの専門家の話を聞いてきた中でも、違いを実感しました。もっと多くの方に聞いてほしい話でした。

・佐藤先生の講演は目から鱗が落ちるような話題でした。とかく個へ目が行きがちであったので、「仲間」という言葉は新鮮でした。

・初めて参加させていただきました。教師をしています。今までも困っている子をどう指導していくかという講演や書物を教育活動に活かしていきたいと思っていても、とても無理な内容ばかりでした。でも、今まで自分がやっていることでいいのだと、佐藤先生の話を聞いて自信を持てました。まわりと自分のやっていることが違ったり、強い指導をみると、私はダメだなと思って、思った通りの指導ができなくて、私も子どもにとってもキツイことがよくありました。今日は本当に良い話を聞かせていただきました。ありがとうございました。私たち教師が声をあげてもなかなかつぶされてしまい、子どもを取り巻く環境はよくなりません。私たち教師の意識を変えてくれるこのようなフォーラムを行ってくださったり、保護者の声を管理職に聞かせたりしてくださると、私たちは後方支援ができます。よろしくお願いします。

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【山田晴子】

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