「ノーマライゼーション学校支援事業」第1回研修の報告

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 「ノーマライゼーション学校支援事業」は、発達につまずきのある子や障害のある子の学校生活について個別にご相談を受けることと、どなたでも参加していただける研修を行うことという両輪で進めています。

 今年度の第1回研修を7月4日に行いました。「発達障害の理解と支援」をテーマに、CAS(千葉県発達障害者支援センター)の田熊立さんにお話していただきました。嬉しいことに、たくさんのお申し込みをいただき、定員30名のところを57名まで受け付けました。それでも会場の関係でお断りした方があり、本当に申し訳ありませんでした。

 田熊さんは、発達障害のあるお子さんや青年の方々との出会いを、生き生きと話してくださいました。「周りの大人のコミュニケーション不全で本人が不利益になることがないように」という姿勢で相談を行っていること、何をしたら良いのか具体的な行動を伝えること、どうなったら終わりなのか具体的に示すこと等が大切と、事例をもとに何度も強調されました。私たち大人は、すでに子どもがわかっているものとして、曖昧な言い方で済ませてしまうことがどれだけ多いかと気づかされました。田熊さんは「付き合うのに大変さはあるけれど、理解の糸口がみつかると、かえってわかりやすい“めりはり”のある人たちですよ」、そして「こちらが“めりはり”をつけて接することで、子ども自身が困らないようにしていきましょう」と話してくださいました。
 「子どもを変えようとする前に、まず私たち大人がどう対応を変えることができるか」が問われているのではないでしょうか。工夫を重ねて、私たち自身が一歩ずつでも変わっていきたいと思いました。会場からは、指導上困っていること等について率直な質問が出ました。アンケートから「とても具体的でわかりやすいお話だった。また聞きたい」という感想をたくさんいただきました。

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次回は8月22日に第2回、第3回研修を行います。
ホームページやチラシでご案内いたしますので、ぜひご参加ください。

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「障害のある子の学校生活支援を考えるフォーラム」終了!

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ちばMDエコネットでは平成19年度から千葉県と協働で「ノーマライゼーション学校支援事業」を行っています。障害のある子や発達につまずきのある子の学校生活を支援する事業です。

その中間報告もかねて11月1日に「障害のある子の学校生活支援を考えるフォーラム」を開催しました。
このフォーラムは、千葉県の障害福祉課の「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」に係る施策提案型事業に応募して採択され、実施することができました。定員100名のところ、97名の参加。ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました!

障害のある子や発達につまずきのある子が学校生活で困ったとき、なかなか保護者と学校側との意思疎通が上手くいかずに、問題が解決しないことがあります。そんなご相談を受けて、ちばMDエコネットの学校サポーターが間に入って一緒に課題解決を図っていきます。相談は、以前は保護者からが多かったですが、先生からのご相談も増えてきています。継続してご相談をしている方も多いです。これらの相談はデータベースに蓄積しているので、そのデータを整理したところ、昨年の4月から今年の8月までで延べ686件のご相談がありました。

フォーラムでは、最初に「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」の説明をし、その後に「ノーマライゼーション学校支援事業」の中間報告を行いました。

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そして、その後、安住ゆう子さんのご講演。安住さんは、NPOフトゥーロ LD発達障害センターかながわの所長をされています。昨年の発達協会の夏季セミナーに私(山本佳美)が参加して、安住さんのお話を聞き、ぜひ私たちのフォーラムの講師としてご講演いただきたいと思っていました。それが今回お願いして実現したわけです。

講演では、通常学級に在籍する発達障害のある子の支援について、具体的な実践例をお話しいただきました。障害のある子に対するほめ方、しかり方、学習の際の工夫などなど。障害のある子は、一生懸命やっていても、上手く出来ないことが多くて怒られてしまい、「どうせやっても仕方ない。」と思ってしまったり、自信をなくしている子が多いです。適切な支援をし、やる気が出るようになって、少しずつでも自分の力でやることの達成感を味わっていけることが本当に大切。安住さんのお話には、子どもをよく見つめて、家庭と学校で協力してどういった支援をしていけばいいのか、そのヒントがたくさんありました。

アンケートには、今後私たちのところに相談に来たいということが書かれていたものもありました。障害のある子や発達につまずきのある子が、活き活きと学校生活をおくることができるよう、これからも頑張って行きたいと思います。

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ノーマライゼーション学校支援事業第2回研修報告

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8月24日(日)に、学校支援事業の第2回研修を行いました。今回は、研修Aと研修Bという形で午後に2コマ設定し、二人の講師をお迎えしました。

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研修Aの講師は、船橋市立船橋小学校発達障害通級指導教室担当教諭の大山恭子さん。「LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー障害などの理解と学習支援」というテーマで、まずは発達障害に関する基本的な知識をお話していただき、その後は具体的な実践事例を話していただきました。
教室で1時間席に座っていられない子に対して、席を離れるときには必ず先生の許可を得るようにさせて、自分勝手に動くことをなくしていった例。注目してもらうのが好きな子には、悪いことで注目されないように教師が気をつける…など。
そして、小学校の役割として「保護者の子ども理解を促すこと」と「子どもの自己理解を促すこと」が重要とのこと。学校側がその子の学校生活の様子(客観的に見た事実)を伝え、どんなことに注意が必要なのかを親子が一緒に理解していく。周囲もそれを受け止めて、クラスの仲間が一緒に成長していく。中学校への引継ぎをきちんとして、中学校生活を安定して送ることが出来るようにする…。そのように、常に次につながる支援をしていくことがとても大切なのだと思います。

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研修Bの講師は、県教育庁特別支援教育課の鈴木郁夫さん。「千葉県の特別支援教育の現状と課題」というテーマでした。現在は、平成19年に策定された「千葉県特別支援教育推進計画」に沿って、様々な事業が進められているところです。
私たちが行っている学校支援事業も、新たなパートナーシップの形成を目指した取り組みとして「NPOと県との協働による相談事業」として計画の中に記載されています。そしてその計画には、通常学級の先生が個別指導計画を作って欲しいという希望が込められているとのこと。障害のある子が今在籍しているところでよりよい学校生活が送れるようにすることが私たちの事業の目的です。その目的を県と共有しているところですが、やはりまだまだ課題が多いのが現状。県内のいわゆる都市部と農村部における違いも大きいようです。
今後は、県行政と市民が必要に応じて地域における教育・福祉の様々な機関と連携しながら、障害のある子のより良い学校生活の支援体制を協力して創り上げる時代なのだと感じました。

【事務局長:よしみ】

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ノーマライゼーション学校支援事業フォーラムご報告

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11月18日(日)、「ノーマライゼーション学校支援事業」の中間報告をかねたフォーラムを開きました。会場のJR津田沼駅近くの千葉工業大学の教室は115人の参加で満席となり、関心の高さがわかりました。保護者、教職員を始め、学童クラブや相談機関の指導者など、障害のある子どもたちに関わる多様な立場の方々が参加されました。

 フォーラムでは、まず『発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画』の著者で所沢市教育委員会の支援委員、阿部利彦さんに基調講演をしていただきました。

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続いて事業の中間報告を行いました。
千葉県では、市民活動が最もやりやすい自治体づくりを目標としたNP0施策と、当事者を含めた県民が施策づくりに参画する健康福祉千葉方式によって、地域のニーズにきめこまかく応えるさまざまな事業が行われています。
 こうした事業の1つとして、ちばMDエコネットは2004年度と2005年度に県とNP0との協働事業「ノーマライゼーション相談事業」を行いました。障害児・者とその家族のノーマライゼーションへの願いを共有し、子育て、教育、雇用、地域生活という生活全般について相談を受けました。協働事業終了後の2006年度も自主事業として続けてきました。その中で障害のある子の学校生活に関する相談が最も多かったことから「ノーマライゼーション学校支援事業」を提案し、2007年4月から実施しています。
この事業は、ちばMDエコネットの学校サポーター(相談員)が必要に応じて学校現場等に出向き、第三者として話し合いに同席したり他機関を紹介したりするケースワークを行います。9月末までの相談件数は延べ198件、相談者数は34名、そのうち2回以上継続している方が23名、ケースワークは41件になります。小中高校、市町村教育委員会、他機関等にサポーターが出向いてコーディネートを行いました。保護者からも学校からも話がしやすかったと評価していただき、課題解決につながりました。
個別のサポートを行うと共に、広く県民の課題認識を深めるためにセミナーを2回開きました。第1回は「障害のある子の理解と学校生活支援」をテーマに、特別支援学校特別支援教育コーディネーターの高畑先生に講師をお願いしました。第2回は「障害のある子の理解と地域生活支援」をテーマに、中核地域生活支援センターの所長朝比奈さんに講師をお願いしました。セミナーにより、学校と地域の連携の大切さを共有することができました。

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最後は、連携をテーマとしたパネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションでは、阿部さんと東葛飾高等学校定時制教諭で、障害のある子の担任をされている吉永馨さんからお話をいただきました。

今回のフォーラムは、県とNPOとの協働事業として県行政担当各課の出席のもとで、協力して行うことができました。また、事業全体を通して、市町村や関係機関への広報、毎月のケース検討会議やセミナー、フォーラムへの出席、学校への連絡など、行政の方々の協力なしには進めることができなかったと思います。
県の担当各課、地元船橋市を始め葛南教育事務所、そして管内の各教育委員会の大きなご協力に、あらためて厚くお礼申し上げます。この事業を一歩ずつ他の地域にも広めて、子どもたちのために保護者と学校をサポートし、充実した学校生活の実現に取り組んで行きたいと思います。

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ノーマライゼーション学校支援事業第2回セミナーご報告

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9月29日(土)に千葉県との協働事業として行なっているノーマライゼーション学校支援事業の第2回セミナーを開催しました!
今回のテーマは「障害のある子の理解と地域生活支援~現状と課題~」として、講師には中核地域生活支援センター「がじゅまる」の所長、朝比奈ミカさんをお迎えしました。

365日24時間の相談支援をしている「がじゅまる」では、3年間で約250人の相談があり、その3分の1は18歳までの相談だそうです。そして、その中の9割以上が何らかの障害や病気を持っている子で、それに加えて家庭の問題や経済的な問題を抱えているとのこと。問題解決のためには、その子たちの学校、家庭、放課後という24時間の生活のつながりを考える必要があります。例えば学校でイライラして落ち着かない自閉症の男の子の場合。その原因は毎朝家から学校に行く時のお母さんとのやり取りが上手く行かなかったことにあったそうです。問題行動とされることだけに注目していては見落としてしまうことがたくさんあるのだということがいくつもの事例からわかりました。朝比奈さんは、学齢期のお子さんの問題について、学校と保護者だけでなく第三者機関が連携することでこじれた問題の解決の糸口が見えることがたくさんあるとおっしゃっていました。時には他のところからアクションを起こすことも必要なのです。私たちもノーマライゼーション学校支援事業で受けるご相談の中で、私たちのようなNPOの第三者が学校に入ることの重要性を痛感しています。

「学校を卒業した後の人生の方が長いのだから、学齢期に基礎体力をつけられるような支援を考えている。」という朝比奈さん。今回のセミナーでは、学校と家庭と第三者機関が情報共有をして、お互いに役割認識を持って障害のある子の地域生活支援に取り組む体制が出来始めていることがわかりました。私たちもNPOとして、この連携をより強化していけるように頑張って行きたいと思います。

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学校支援事業第1回セミナーご報告

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今年度、ちばMDエコネットは、千葉県と協働で「ノーマライゼーション学校支援事業」を行っています。その中で、2回のセミナーと1回のフォーラムを企画しています。

7月16日(月・祝)に第1回目のセミナーを行いましたので、そのご報告をいたします。

テーマは「障害のある子の理解と学校生活支援~発達につまずきのある子、障害のある子をサポートするには~」でした。講師は、高畑和子先生(千葉県立柏特別支援学校教諭、特別支援教育コーディネーター)にお願いしました。

前半の講演では、高畑和子先生がパワーポイントでわかりやすく、発達障害のある子を理解し、支援していく基本について話して下さいました。
発達障害のある子の“困り感”は、本人から周囲に伝えることが困難です。どうしても“困った子”とされてしまいがちですが、それは大人から見ただけのことであり、本人がどんなに辛いかは私たちにわからない部分が多いのです。講演の中では、そんな“困り感”を理解する一つの方法として、疑似体験をしました。一枚の紙を額にあててその紙に自分の名前を書いてみたり。するとかがみ文字になってしまう人多数!それから、左手で文字を書いてみたり。
大人から見て「困った」行動がある場合、それがどうして起きているのか、その原因をあらゆる角度から考えるということも重要だというお話もありました。教室でなかなか身の回りの片付けをしない子がいる場合のことを想定し、参加者が4人くらいのグループになってその理由を考えるワークショップを行いました。4人集まるといろんな意見が出るものです。「そもそも、“片付ける”という状態がどういうことなのかわかっていないのかも。」「自宅も散らかっている状態が通常なのかもしれないよ。」「先生の指示の仕方が悪かったのでは?」などなど。こうやって色んな可能性を考えることが、その子の“困り感”を理解することにつながっていくのでしょう。
 
問題行動と言われるものの原因や状況を整理するためにシートを使って、解決方法を見いだすやり方も紹介されました。「やる気がない。」と決めつける前に、本人に理解できるような手だてをしているかなど、説明や指導方法を問い直す観点も大切だと思いました。1つ1つ小さなステップを踏みながら、問題行動と言われるものを少なくしていくこと、できることを増やしていくこと、小さなことでもできたら評価し自信をつけてあげること、こうしたことが可能なのだということを、具体的なお話の中で学ぶことができました。保護者、学校、地域、医療機関などが連携していくことの必要性もわかりました。

後半の意見交換では、個人的なことも含めてたくさんのご意見やご相談がありました。いつものことですが、時間が足りないなあ、と感じた次第です。

最後に、今回のセミナー広報には、たいへん多くのみなさまのお力をお借りしました。そのおかげで定員を大幅に超えるお申し込みをいただき、キャンセル待ちをしていただいた方やお断りしなければならない方もあり、申し訳なく思っています。こうしたテーマによる学びの機会が求められていることが、よくわかりました。

【事務局長:よしみ】

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