相談事業第5回研修ご報告
1月28日に相談事業第5回研修「障害のある子の学校生活支援パートⅡ」を行いました。定員30名を超える参加者で、ニーズの高さがうかがえました。
講師の高畑さんは柏養護学校の通学区域である柏市と流山市を中心に、主に障害のある子の相談活動をしていらっしゃいます。相談の対象は乳幼児期から学校卒業後までで、地域の様々な方から相談があり、普通学級に通う中での課題等の相談も受けているそうです。
途中、高畑さんが「障害について疑似体験をしたことがありますか?」と参加者に聞きました。無いという人がほとんど。「じゃあ、利き手ではない方の手で“都道府県”と5回書いて下さい。」ということで、皆が挑戦。でも、なかなか思うように書けません。そんな中で「もう時間ですよ。早くして下さい。隣の○○さんは終わっていますよ。」と高畑さんがせかします。私は上手くかけないもどかしさと焦りでとても不安な気持ちになりました。
高畑さんは「何かをしたいと思っても、それが思い通りにできない時の辛さって、非常にストレスになりますよね。障害のある子の支援では、その子がどういった気持ちでいるのかを常に考えることが大切です。」とおっしゃっていました。個別の教育支援計画を立てる時も、障害のある子自身が何をしたいのかをじっくり見極めなければならない、と。計画を立てる際、本人・保護者と学校だけでは必要な支援を行えない場合には、関係機関とも連携をとってネットワーク会議を開催しているそうです。
後半の意見交換では、普通学級での支援、学年がかわる時の問題、学習面の課題などが出ました。学年の変わり目に安定した状態を引き継ぐためには、コミュニケーションのとり方やプリント等、どういう支援をしたのかという環境整備の部分、“具体的な支援条件”を伝えるとのこと。必要に応じてその子の状態をビデオに撮って見てもらうこともあるそうです。
高畑さんのお話をうかがい、普通学級でも養護学校でも、障害のある子が望む学校生活を送るサポートは工夫次第で出来ることがわかりました。本人・保護者と学校が密に連絡を取り合い、支援体制作りを進めることが急務だと思います。
【事務局長:よしみ】
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