カテゴリー「メディア掲載」の4件の記事

2011年5月21日 (土)

『船橋よみうり』に掲載されました!

5月21日の『船橋よみうり』に、カフェ〈ひなたぼっこ〉が取り上げられましたので、ここにお知らせします。


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         全国のレトルトカレー167種
          コミュニティカフェ「ひなたぼっこ」

    船橋の新たな名物に

 店内に、ずらりと並ぶ全国各地のレトルトカレー。本町4のコミュニティカフェ「ひなたぼっこ」が、4月から始めた新メニューが船橋の新たな名物となっている。
 「北海道ジャガバターカレー」(380円)、「沖縄トロピカルポークカレー」(430円)、「スータイ・タイ・グリーンカレー」(330円)など、外国のものも含め、北から南まで常時100種類以上のレトルトカレーをそろえた。その値段にプラス500円でライス・ドリンクをセットで提供する。価格帯は600~1450円だ。
 同店は、障害者支援をするNPO法人ちばMDエコネットが運営し、軽度の知的障害を抱えたスタッフが働く。事務局長の山本佳美さんが「障害のあるスタッフでも提供でき、めずらしさがあるものを考えていて、ひらめいた」という。「現在、167種。その場で食事ができる店としては、おそらく日本で一番」と話すほど全国屈指の品揃えだ。
 手間のかからない調理で浮いた時間を使って、有機栽培のブラックベリーを使ったシャーベットなど、「手づくりスイーツにも力を入れています」。
 問い合わせ TEL(426)8825同店。

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2011年2月22日 (火)

新潟日報で紹介されました

1月16日(日)の新潟日報の一面の日報抄(朝日新聞の天声人語のような欄)に、ちばMDエコネットが紹介されました。
以下、全文を載せたいと思います。

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熊本県の方言で「じゃなかしゃば」という言い方がある。意味は「今のようでない世の中」。これをタイトルに掲げた冊子が定期的に届けられる
▼編集しているのは、千葉県で知的障害のある若者たちを中心に地域活動を続けているNPO法人「ちばMDエコネット」。10年以上前に、知的障害者の高校進学問題の取材にうかがって以来、この冊子を通じて、読む側の当方が励まされてきた
▼カフェ運営、公園清掃、ドキュメンタリー映画製作、講演会の開催など活動は多彩だ。毎号郵送されてくる紙面に込められているものは、じゃなかしゃば、今よりも生きやすい社会を目指して一緒に頑張ろうというメッセージである
▼その最新号で「ユニバーサル就労」という取り組みが、千葉県内で始まっていることを知った。障害の有無に関係なく、さまざまな理由で働きにくい状況下にある人たちがだれでも、支援を受けながら就労できる仕組みのことだ
▼例えば引きこもりやホームレスから脱しようとしている人、母子・父子家庭、要介護の家族がいる人など対象は幅広い。仕事を発注する側は業務内容や就労時間を細分化する。きめ細かい支援を組み、初めて働く人、あるいは久しぶりに社会に出る人にとっての垣根を低くする
▼障害者が就労しやすい環境は、障害がない人にも勤めやすい場であるのは明らかだ。働く意欲はあるのに、就労条件が合わずに悔しい思いをしている人は多い。じゃなかしゃばへ、夢を語るだけでなく、千葉に見習って実現に近づきたいものだ。

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さらに、2月12日(土)の新潟日報にユニバーサル就労の記事が掲載されました。その記事については、後日、ご紹介します。

2010年12月 4日 (土)

『船橋よみうり』に掲載されました!

12月4日の『船橋よみうり』新聞に、ちばMDエコネットが取り組んでいるユニバーサル就労のことが掲載されました。

1面に大きく取り上げられましたので、全文を紹介します。

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S101204

         知的障害者への雇用機会推進に
            ユニバーサル就労

    ~段階的スキルアップで本格雇用へ~

 慣れた手つきで階段をモップ掛けする山田晶生さん(31)。手すりを拭きながらその横を通っていくのは山本江美子さん(30)だ。軽度の知的障害を抱える2人は、補助スタッフの助けをかりながら、6月から船橋の高齢者向け施設「高根台つどいの家」で清掃スタッフとして働いている。
 モップがけは、横にモップをかける動作と、前に進む動きが組み合わさっており、障害者にとっては意外に困難な作業だ。最初は床をなぞるだけだった2人だが、今ではモップがけのほか、好奇心旺盛な山田さんは掃除機も担当し、山本さんは郵便受けの雑巾がけなど細かい作業もこなす。

 こうした知的障害者や引きこもりの人など、働きたい気持ちがあるのに働きにくい状態にある人たちに就労の機会を与える「ユニバーサル就労」が広がり始めている。
 同就労は、それぞれの事情に応じて必要な支援を受けながら、段階的に可能な作業を広げていき、多様な働き方を目指すもの。障害者や健常者の区別なく、精神的、身体的、社会的理由で働きにくい状態にある全ての人を対象としたもので、障害者雇用促進法による法定雇用とは一線を画している。市川市の高齢者向け施設「ライフ&シニアハウス市川」から始まったもので、全国でも2例目となる新しい取り組みだ。

 受け入れ先は、業務を細分化することで就労の機会をつくり、対価は応分が支払われる。健常者が1時間で行う作業に対して、何時間かかっても何人かけてもよいが、対価は1時間分という仕組みだ。

 高根台つどいの家の森村泰之ハウス長は、「トイレの座面が清掃されていなかったり、最初は業務がこなせるか不安だった。だが今では、問題なく任せられる」と話す。同施設では09年のオープンから介護や調理、事務作業などでも受け入れており、すでに知的障害者や引きこもりだった数人が個別就労につながった実績がでている。

 受け入れにはお互いに何ができて、できないかという共通認識が必要だ。その一助となっているのが、船橋の障害者支援NPO「ちばMDエコネット」が作成した「サポートブック」だ。障害に個人差があることをふまえ、個人別に作業の指示の伝え方や、声かけで気付けること、本人独特の表現方法などが記されている。

 事業者にとっては受け入れる準備が必要だが、業務コストがかさむことはなく、就労者にとっては働く機会とスキルを学ぶことができる。今月3日~9日は障害者週間。新たな取り組みが今、注目されている。

2010年7月 9日 (金)

日経新聞に掲載されました!

6月29日(火)の日本経済新聞の朝刊に、ちばMDエコネットが掲載されました。
「NPOのっぽさん」の欄に、写真付きで紹介されましたので、お知らせします。

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100629

(掲載の本文)

  ちばMDエコネット

 障害者と喫茶店
  学校生活も支援

 JR船橋駅から歩いて10分。石材店を改装したビルの1階に、喫茶店「ひなたぼっこ」がある。知的障害者と健常者が共存する社会づくりを掲げる、ちばMDエコネット(千葉県船橋市)が経営している。
 喫茶店では障害者がスタッフと共にキッチンに入って仕事をこなす=写真。時には講師を招き、健常者も気軽に参加できる押し花教室などを開いている。
 「障害者が社会とかかわりを持つ機会はまだ限られている。そのきっかけになれば」。事務局長の山本佳美さんが説明する。
 1980年代に知的障害者の高校進学を求める運動に取り組んだのが始まり。今では千葉県と連携し、障害者の学校生活を支援する活動も手がけている。
 山本さんは「今後は就職先の紹介など就業支援を進めていきたい」と話している。(NPOのっぽさん